■ 多発性筋炎、皮膚筋炎
筋肉に炎症が起きる膠原病が多発性筋炎です。さらに皮膚症状もあれば皮膚筋炎ともいわれます。
多発性筋炎や皮膚筋炎は、大腿部や腕、首や肩など、体の中心に近い部位の筋肉に障害が起こりやすいのが特徴です。
ゆるやかに発病する場合が多く、「物を持ち上げられない」等、痛みよりも筋力の低下で異常に気づく場合が大半です。
筋肉の炎症がおさまれば、症状も軽くなります。初回の治療で症状がほとんど消える場合もあります。
障害が現れるのは主に筋肉ですが、中には間質性肺炎を伴うことがあります。
その他の内臓病変は起こりにくいですが、40歳以上の場合は健康な人の5〜7倍の確立でガンが発生するケースがあります。
炎症の治療だけでなく、ガンの検査も定期的に受けるとよいでしょう。
患者の分布など
患者数/約6000人男女比/1:2
発症しやすい年齢/10〜50才
診断のめやす
- 肩や腕、腰、大腿など体幹部に近い筋力が低下する。
- 筋電図で筋肉の障害がみられる。
- 血液検査で筋肉が破壊されたときに増える酵素(CK)が増えている。
- 顕微鏡による検査で筋肉組織に異常がみられる。
上記にあてあまる場合は多発性筋炎。
さらに、まぶたや頬、関節の外側等に紅斑(こうはん)が見られる場合は皮膚筋炎。
症状例
多発性筋炎も皮膚筋炎も筋力の低下が起こります。皮膚筋炎で現れる皮膚病変は、かゆみがありません。
発症時に起こりやすい症状/筋力の低下、上まぶたの紫がかった紅斑点(ヘリオトロープ疹)、
外側の関節に見られる左右対称の紅斑(ゴットロン徴候)
時々起こる症状/レイノー現象、飲み込みにくさ、関節痛
まれに起こる症状/悪性腫瘍(ガン)、肺の障害
治療法
炎症を抑える効果の強いステロイド薬での治療が中心で、炎症がおさまると症状も消えていきます。ただし、再燃する場合もあるため指示された治療を続けることが必要です。
炎症がおさまったら運動療法を中心にしたリハビリテーションをはじめる。
・薬物療法
ステロイド薬で筋肉の炎症を抑える。必要に応じて免疫抑制薬を併用する。
膠原病の種類
|全身性エリテマトーデス|関節リウマチ|強皮症、全身性硬化症|多発性筋炎、皮膚筋炎|血液炎症候群|抗リン脂質抗体症候群|抗リン脂質抗体症候群|混合性結合組織病|シェグレーン症候群|
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